エイズウイルスの国内の新たな感染者と患者数が年間1000人を超えたという報告がありました。先進国の中でも日本だけが感染者・患者数ともに増え続けているという異常事態に、専門家たちはその原因が、若者の性感染症への警戒心の低さ、また無防備、無責任な性交渉が多すぎるためだと言っています。このままでは近い将来に中国など近隣のアジア地域からHIV感染の波が押し寄せてくるという警告を発しています。この事実を私たちはどう受け止めるべきでしょう。厚生労働省のエイズ動向委員会は1月末速報値を発表しましたが、2005年に新たに報告された国内の感染者数は748人で患者数366人で計1114人だといっています。この数字は過去最多で累計、9784人とほぼ1万人に迫ってきています。これからもこの数は増えるといわれていて、この数字を一刻も減少させるためには、エイズは特殊な病気でなく、性感染症と認識することが重要だといわれています。