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身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2025年9月11日 まいどなニュース

 

大阪市東淀川区にある三協精器工業株式会社で副社長を務めるチャトランが還暦を迎え、社員一同から祝福される様子が届いた。茶トラの毛並みに赤いちゃんちゃんこが映え、還暦を迎えたとは思えない美人ネコさんだ。 

 

還暦のお祝いをしてもらったチャトラン副社長(画像提供:三協精器)(まいどなニュース)

 

【ビフォー写真】保護された日のチャトラン 

 

保護されたときは肋骨が折れていて生命が危ぶまれたが、手当ての甲斐あって回復。社員らの愛情をたっぷり受けて、副社長であり続けている。

保護されたときは生命の危機も

主にバネを製造している三協精器工業では、普段から社内を保護猫が闊歩している。最初に保護した猫がこのチャトランで、2014年春頃だった。 

 

「肋骨が折れて大けがをした瀕死の子猫がいて、2週間入院させた後に会社で飼い始めました」 

 

そう語るのは、広報担当の濱岡なおみさん。 

 

「獣医さんがおっしゃるには、生後4カ月ぐらいだろうとのことでした」 

 

会社の敷地内に迷い込んでくる野良猫にごはんを与えるほど猫好きの社長・赤松賢介氏は、チャトランが怪我の治療を終えて退院してくると、すぐ副社長に任命して社内で面倒を見ることにした。 

 

それから11年。猫の年齢を人の年齢に置き換えると、今年が還暦にあたるというわけだ。 

 

チャトランの性格はおとなしく、赤いちゃんちゃんこも素直に着てくれたという。濱岡さんと共に広報を担当する三枝さあやさんによると、現在チャトランのほかに12匹いる猫たちは、赤いちゃんちゃんこを見せただけで逃げてしまうそうだ。 

 

今も美貌が衰えないチャトランだが、猫の世話を任されている「猫乳母」こと大西久代さんは「加齢による変化が表れています」という。 

 

「特に感じるのは、毛並みの艶がなくなってきたことです。それと、人間と同じように加齢性のイボが腰のあたりに出ています」 

 

他にも、若いときは半透明で透き通るように綺麗だった爪に、黒ずみが見られるようになってきたそうだ。 

 

「寝ている時間も長くなりましたね。夜は寝ているし、昼間も寝て、時々起きてきて人間によしよししてもらって、また寝ます。1日20時間くらいは寝ていると思います」

 

「老い」には逆らえないものの、病気はなく健康とのこと。ちなみに、三協精器で暮らしている猫で最高齢は20歳の「ぴっぴ」婆さん。人間の年齢に換算すると96歳くらいに相当する、高齢猫だ。時には普段と違う様子を見せて「もしかして、お迎えが?」と人間たちを心配させるが、翌日には何事もなかったように、また普段通りのんびり暮らしているという。

 

三協精器では、チャトランを保護した後も、迷い込んできた猫を次々に保護した。専務の「こんぶ」、常務の「ロイ」、常務付秘書の「ネリ」と、役付きの猫をはじめここ最近はチャトランを含め12匹で落ち着いていたが、7月に熊本にあるグループ会社から若手のホープ「豆介(まめすけ)」が新幹線に乗って転勤してきたため、現在は全部で13匹が暮らしている。人間の社員が、毎日交代で面倒をみている。ときには人間の邪魔をすることもあるが、猫が自由に社内を歩き回ることで社内の空気がなごやかになったそうだ。 

 

さて、そんな癒し効果を与えてくれる猫たちがいる三協精器では、バネ製造とは全く畑違いの業種も手掛けている。 北海道にサフォーク種の羊料理専門店を経営し、羊肉を供給するために士別市に羊牧場も独自に運営しているのだ。そして、羊の胎盤から抽出されるプラセンタを配合したオリジナル化粧品を開発し、新ブランド「SOYUL(ソユール)」を立ち上げて事業化した。 

 

その羊牧場にも、ネズミ対策としてガードマンならぬ「ガードニャン」が活躍しているというユニークな会社である。 

 

(まいどなニュース特約・平藤 清刀)

2025年9月2日 カナロコ神奈川新聞

 

 相模原市は2日、行き場を失った犬猫の収容や譲渡、狂犬病対応の中核を担う「動物愛護センター」を麻布大学(同市中央区)の敷地内に整備する方向で検討していることを明らかにした。市によると、早期に実現すれば、大学内のセンター設置は北海道の事例に次いで全国2例目となる。市は2025年度内の策定を目指す基本計画に同大を候補地として盛り込む見通し。

 

  同大は獣医学部があり、JR矢部駅から徒歩5分の好立地にある。市によると、昨年11月に同大と市獣医師会との研究会で同大敷地内にセンターを設置する構想案が示され、今年6月には同大運営法人が市と協議を進めることを決定。現在、具体的な調整を進めているといい、29年度に完成させるスケジュールを視野に入れている。

 

JR矢部駅近くに立地する麻布大学=2日、相模原市中央区(神奈川新聞社)

2025年9月17日 産経新聞

 

 浅尾慶一郎環境相は20~26日の動物愛護週間を前に、神奈川県平塚市の「神奈川県動物愛護センター」を17日、訪問した。保護された犬や猫などの飼育状況や、新たな飼い主につなぐ譲渡の取り組み状況を視察。浅尾氏は「動物を飼うことは責任あることだと広く啓発したい」と述べた。

 

神奈川県動物愛護センターを視察する浅尾環境相(左)=17日午後、平塚市

 

 センターは横浜市などを除く県内29市町村の動物を保護している。視察の冒頭、職員が「2024年度の犬や猫の殺処分がゼロだった」と報告。県獣医師会やトレーナーの協力を受け、動物の治療やしつけに取り組んでいることを紹介した。

 

 その後、譲渡を待つ動物が暮らす部屋をガラス越しに見学。県によると、職員との意見交換では命の危険がある動物を緊急的に一時保護する制度の創設や、受け皿拡大を求める声が上がったという。

 

 視察後、浅尾氏は「動物愛護に取り組む自治体をできる限り支援し、動物の命を守る体制をつくりたい」と述べた。

2025年9月16日 チバテレ

 

 

 9月20日から始まる「動物愛護週間」に合わせて千葉市役所で9月14日、動物の正しい飼い方などを知るイベントが開かれ、訪れた人たちは実際に動物と触れ合いながら理解を深めました。 

 

 「動物愛護フェスティバル」は、千葉市や県獣医師会などで構成される実行委員会が主催し、33年前から毎年この時期に開かれています。

 

  会場には、動物の保護活動に取り組むボランティアなど団体ごとにブースが設けられ、中でも千葉介助犬協会では実際に活躍している介助犬も参加し、子どもたちが優しく触れながら介助犬の活動について理解を深めていました。

 

  また獣医師の体験コーナーでは、子どもたちがイヌのぬいぐるみを使って血液を検査したり、聴診器を当てたりして「動物のお医者さん」を体験し、命の大切さについて学んでいました。

 

  イベントの担当者は、「体験を通して動物の命の大切さや正しい飼育への理解を深めてほしい」と話していました。

2025年9月17日 伊勢新聞

 

 【多気郡】多気町五桂の動物園「ごかつら池どうぶつパーク」(髙橋文彦園長)は16日、野生傷病動物保護施設の内覧会を開いた。保護対象は県内で絶滅の恐れがあるカモシカを想定し、平成18年に閉園した日本カモシカセンター(三重郡菰野町)の役目を引き継ぐ。

 

【野生傷病動物保護施設を説明する髙橋園長(中央左)と森理事長(同右)=多気町五桂のごかつら池どうぶつパークで】

 

  カモシカは氷河期の生き残りとされる国の特別天然記念物。全国に12の保護地域があり、県内には鈴鹿、紀伊両山地にある。 

 

 鈴鹿山地では生息数が近年、シカの急激な増加のため減少している。カモシカはシカと同じ範囲で暮らすのを嫌うため他の場所へ追いやられているらしい。現在、御在所岳周辺での発見例は皆無に近い一方、5年ほど前から、湯の山温泉街に出没し、衰弱した個体が発見された事例がある。

 

  保護施設は同パークが、同センター後継のNPO「ECCOM」(森豊理事長)と協力し、環境再生保全機構から助成金170万円を受け整備した。

 

  ニホンザルを飼育していた場所に保護施設の小屋を二つ設けた。中央に岩山がある。ストレスをかけないように非公開区域に設置した。 

 

 森理理事長は「かつては毎日、ロープウエイのお客さんからカモシカを見ましたよと聞いたが、ここ10年は皆無」と説明した。髙橋園長は「保護に向けネットワークづくりを進めたい」と話した。