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2025年8月18日 FNNプライムオンライン

 

テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」に、宮崎市の7歳女児から「なぜネコの目は暗いところで光るの?」という質問が寄せられた。絵本などで光るネコの目を見て疑問を持ったという。疑問を解消すべく、獣医師や動物園への取材を通して徹底調査した。

 

FNNプライムオンライン

 

【動画】夜の動物園で目を光らせているムササビ、トラ、ラマのを見る

 ネコの目の秘密は「タペタム」

えみりちゃん(7)の疑問に答えてくれたのは、宮崎市にあるミモザ動物病院の院長、藤﨑由香獣医師だ。藤﨑獣医師は「ネコの目には眼球の奥に網膜という光を感じる膜があり、その網膜の中にタペタムと呼ばれる反射板が入っている。この反射板に光が反射するので目が光って見える」と説明する。

 タペタムの役割とは?

では、なぜネコの目にはタペタムが必要なのだろうか。 藤﨑獣医師によると、「タペタムでわずかな光を反射することで、光を増幅し、薄暗いところでもより鮮明に見えるようになる」という。 

 

「今はおうちの中で飼っているのであまり必要ないが、野生で暮らしていた頃は狩りをして獲物を仕留めていたので、薄暗いところで見えたほうが有利になる」と藤﨑獣医師は説明する。

 

「タペタムはネコだけでなく、犬や魚、イルカなど、結構いろんな動物が持っている」とのことだ。

夜の動物園に行ってみると…

取材班は、宮崎市フェニックス自然動物園に協力を依頼し、閉園後に動物の目が光る様子を撮影した。 

 

ムササビ(リス科)は、光る目がはっきりと確認できた。 

 

世界で最も大きいネコ科の動物であるトラも、ギラリと光る目をしていた。 

 

ラマ(ラクダの仲間)やシカも、目が光っているのが確認できた。 宮崎市フェニックス自然動物園の竹田正人園長によると、夜行性の動物はほとんど目が光るという。

 まとめ

「なぜネコの目は暗いところで光るの?」というえみりちゃんの質問に対する答えは、「ネコの目の中には、人間の目にはないタペタムと呼ばれる鏡のような膜があるから」というわけだった。

 

(テレビ宮崎)