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2025年7月27日 Hint-Pot

 

 保護犬が新しい家族のもとで心を開くまでには、時間と愛情が必要です。なかには、環境に慣れるまで長い時間を要する子もいるでしょう。X(ツイッター)では、保護されてから1年半が経った愛犬の変化を写した比較写真が話題に。不安そうだった表情が、今では明るい笑顔に変わり多くの人が感動しています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。 

 

ケージのなかで少し不安そうな表情を見せるばつ丸くん【写真提供:あや(@Biihyo)さん】

 

【写真】「震えながらやってきて…」 元保護犬の1年半前と現在のビフォアフター 実際の投稿  ◇ ◇ ◇

元保護犬の1年半で変化した表情に反響

「震えながらやってきてあっという間に1年半。自分がみんなに愛されまくっていると、ようやくわかってきてくれただろうか」

 

 そんなコメントとともに投稿された2枚の写真。1枚目には、保護されたばかりの子いぬが写っています。ケージの中に設置された、ふわふわのベッドに身をうずめ、表情はどこか不安そう。新しい環境にまだ慣れていない様子が伝わってきます。

 

  2枚目には、成長した1年後の姿が写っています。体はもちろん成長していますが、注目すべきはその表情。大きな耳を立て、満面の笑みを浮かべて、飼い主さんの膝の上に前足をのせています。舌を出してリラックスした様子からは、家族との信頼関係がしっかりと築かれていることが感じられます。

 

  この投稿はXで3000件を超える“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「さぁ これから 幸せしかないっすよ!」「“別人”の顔ですね。とっても優しい表情でかわいすぎます!!」「幸せそうな笑顔」など、多くの人が感動の声を寄せています。

家族の愛情で自信を取り戻したばつ丸くんの変化

 元保護犬の「ばつ丸」くんは、現在1歳6か月。今でも人間や音に対して敏感で、怖がりな面はあるものの、家族との間に深い信頼関係を築いています。
 
  飼い主さんによると、ばつ丸くんは保護されたばかりの頃、新しい環境に戸惑い、不安を抱えていたそう。しかし、家族の愛情を受けて徐々に心を開いていきました。 
 
「引き取って1週間ほどで私にはシッポを振ってくれるようになったものの、家族には怯えることもまだまだありましたね。それでも毎日家族みんなに撫でられたり、何をしていても『かわいいね』と言われたりしているうちに、いつの間にか『僕はかわいいですからね』と言いたげな自信のある顔つきになってきました」
 
笑顔で飼い主さんに甘えるばつ丸くん【写真提供:あや(@Biihyo)さん】
 
 飼い主さんによると、とくに最近、自分の気持ちを積極的に表現するようになったそうです。
 
 「1年半前と比べると、自分の主張をよくするようになった気がします。お腹が空いたからおやつがほしいと膝に乗ってアピールし、部屋で寝たいときには開けてくれと扉をカリカリ触ったり、こっちをじっと見て訴えかけてきたりします。視線や動きで伝えようとしてくることが増えました」
 
  今では、家族にだけ見せる特別な姿があります。お腹を見せることを外では絶対にしないばつ丸くんですが、家の中では安心してリラックスした姿を見せてくれるそうです。そして飼い主さんも、ばつ丸くんからの愛情をしっかりと感じているといいます。 
 
 震えながらやってきたばつ丸くんが、今では家族の愛情をしっかりと受け止め、自分らしさを表現できるようになった姿は、多くの人の心を温かくしています。 
 
○取材協力:あや(@Biihyo)さん