2025年5月18日 カナロコ神奈川新聞
川崎市内で唯一の動物園として親しまれる夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区)は、園の裏側を伝える動画を公開している。愛らしい動物の“素顔”や守り育てる職員の日常を映し、園の魅力を発信している。
獣医師兼飼育員として動物たちを支える岡島さん=1日、夢見ケ崎動物公園(神奈川新聞社)
動画は計7本で、レッサーパンダやフラミンゴ、フンボルトペンギン、シマウマなどさまざまな動物の姿を紹介。治療や保護活動といった普段は見ることができない園の様子にも密着している。
獣医師兼飼育員として登場する岡島史絵さん(43)はキャリア16年目。獣舎の掃除や修繕、餌の調理といった業務に加え、動物たちの治療や投与する薬の調整など幅広い仕事をこなす。
「(ペットとは異なり)野生の動物たちは弱みを隠そうとする。特に高齢や病気を抱えている時は小さな変化も見落とさないよう注意している」と岡島さん。「動画を見て楽しんでもらうのはもちろん、目の前の動物たちが本来生きている野生の姿にも思いをはせてほしい」と笑顔を見せる。
同園は昨年4月に開園50周年を迎え、広く魅力を伝えようと今年4月末までに順次、動画の公開を進めてきた。アニマモールかわさき(同市中原区)などに設置されたモニターや、市の公式ユーチューブチャンネルなどで見ることができる。