アラン・ドロンさん「愛犬、一緒に葬って」と安楽死を希望 遺族が拒み〝殉死〟逃れる | トピックス

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2024年8月21日 産経新聞

 

アラン・ドロンさんの愛犬ルーボ(ドロンさんの娘、アニューシュカさんのインスタグラムより)

 

88歳で死去したフランスの俳優、アラン・ドロンさんが生前、愛犬を「自分と一緒に埋葬してほしい」と希望していたものの、動物愛護家らの抗議も受け、遺族が引き続き飼い続けると決めたことが分かった。英紙ガーディアンなどが20日、伝えた。

 

同紙ウェブ版によると、ドロンさんは10歳のベルジアン・シェパードのオス「ルーボ」を、「子供のように愛しています」と2018年発行の写真週刊誌「パリ・マッチ」のインタビューで答えるほど溺愛していた。ルーボは14年、保護施設から迎えられたが、ドロンさんはインタビューで「私はこれまで50匹の犬を飼ってきたが、この犬だけは特別。私がいないと寂しがる。もし私が彼より先に逝くなら、獣医に一緒に連れて行くよう、頼むつもりだ(中略)彼が私の墓の上で、苦しみながら自ら死ぬより、ましだ」などと持論を語っていた。

 

フランス・カンヌで写真撮影に応じるアラン・ドロンさん=2019年5月(AP=共同)

 

このインタビューが大きな反響を呼び、動物愛護団体「30ミリオンフレンズ財団」は「人間に都合よく健康な犬を安楽死させるべきでない」と非難。ドロンさんが亡くなった場合には、新たな飼い主を探す用意があると発表していた。

 

ドロンさんの3人の子供は今月18日、父の死を伝える共同声明を発表したが、そこには「アラン=ファビアン、アヌーシュカ、アンソニー、そしてルーボは、父親の死去を深い悲しみとともにお知らせします」と愛犬の名も記されていた。ドロンさんの死去を受け、動物愛護活動家らがルーボの殺処分を懸念し、新たな飼い主を見つける用意があると申し出たが、20日、動物愛護団体「ブリジット・バルドー財団」が、ドロンさんの娘、アヌーシュカさんが引き取ることが決まったと発表。愛犬ルーボは「殉死」を逃れることとなった。