2024年8月9日 千葉日報
クラウドファンディングを呼びかけていた千葉市動物公園のポスター
千葉市動物公園(同市若葉区)は、飼育しているゴリラの展示場を野生の生息環境に近づける改修費用を募るため行っていたクラウドファンディング(CF)を締め切り、約1600万円が集まったと発表した。最終目標額の1900万円には届かなかったものの、第1目標の1050万円をクリアし、まずはゴリラのための展示場改修に活用する。
同園では、ゴリラ2頭を飼育。第1目標で設定していた「展示場を生息環境に近づける」改修に取り組む。野生のゴリラは樹上で生活することもあるため、展示場に高さ3メートルほどまでの大小19種の樹木などを植える。野生のゴリラが好むショウガ科の植物なども予定し、採食行動に変化があるかも検証する。
最終目標だった1900万円では、「ゴリラが健康的に生きられるよう学術的検証を行う」として、野生下と飼育下で採食や摂取栄養量に違いがあるかといった学術的検証に必要なモニタリングカメラ、暑さ対策のミスト装置などの設置費に充てる予定だった。
目標を下回ったため、内容を選択しながら予算を振り分けるという。