「アヒル取り競争」は動物虐待? 波紋広げた糸満ハーレーの伝統行事 配慮して実施へ | トピックス

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2024年5月29日 琉球放送

 

動物虐待の批判が寄せられた糸満市の伝統行事「糸満ハーレー」のアヒル取り競争について、糸満ハーレー実行委員会は、アヒルの取り扱いにこれまでより配慮した形で2024年も実施することを決めました。 

 

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▽糸満ハーレー実行委員会 東恩納博 委員長 

「アヒル取り競争については今年も実施するということで、全会一致で可決しております。可決はしたんですけど、その取扱いについて慎重を期すようにと」 「虐待といった問題が発生しないように、細心の注意を払って、ハーレー行事を実施していく」

 

■糸満ハーレーは糸満市の無形民俗文化財 「アヒル取り競争」も伝統行事

 

伝統行事のなかで実施されるアヒル取り競争を巡っては、動物愛護団体が動物愛護法違反にあたるとして、行事を主催する実行委員らを刑事告発しましたが、那覇地検は4月に不起訴処分としていました。 

 

批判の声が寄せられたことを受けて、地域の区長などでつくる糸満ハーレー実行委員会は28日夜、会合を開いて今年の対応について協議し、アヒル取り競争を実施することを全会一致で決定しました。 

 

実施にあたっては、今年から新たに糸満警察署と動物愛護管理センターに対し事前に文書で通知するほか、まつり終了後には動物虐待にあたる行為がなかったかについて報告することにしています。 

 

▽街の声 

1人目「糸満市の行事のひとつですからね、これなくすというのは、到底(難しい)」 

2人目「私は良いと思います、やって。教育のため。アヒル食べる地域もあるし」

3人目「やると決まったら虐待しないような取り方で、できればいいと思う」 

 

一方、動物愛護団体NPO法人アニマルライツセンターは、「実施の決定は残念。どんなに配慮した形で実施しても、動物に苦痛を与えるイベントの本質に変わりはない。再考してほしい」とコメントしています。 

 

今年の糸満ハーレーは6月9日に開催されます。