2024年3月7日 MBS NEWS
住宅街でのカラスやハトへのエサやり問題について、大阪市が次の一手を検討すると明らかにしました。
大阪市住吉区の住宅地では、10年以上前から一部の住民がハトやカラスに大量のエサを与え、そのフンやゴミなどが問題となっていました。
(記者リポート 2019年)「今、女性がフェンス越しにパンを大量に投げ込んでいます。あっカラスが大量にやってきました。すごい量を投げ込んでいますね」「米ですね、米を撒いてますね。地面が米粒で真っ白になっています」
大阪市はこうした事態を受けてハトなどにエサをやった後にフンやエサの処理を義務付ける条例を制定。さらに改正された動物愛護法に基づき指導や勧告を行うなど対策を続けてきました。
しかし3月7日に改めて周辺で話を聞いてみると…。
(近隣住民)「(Q最近エサやりは?)見ていますよ。週に何回もエサやりに来ます」
現在も続くエサやり。住民らは…。
「私らが注意しても聞かないと思うから、行政の方が注意した方がいいんじゃないかなと思いますけど」
「罰金なり法令をつくっていただけたらありがたいですね」
3月7日の大阪市議会で、大阪市の担当者は、指導の前提となる『エサやりをしているところ』の確認などに時間がかかっていると説明。今後は検討チームを立ち上げて素早く指導を行うとしました。そして…。
(大阪市 新谷憲一健康局長)「告発、罰金についても、速やかに命令を行った後、さらに給餌がやめられなければ、その段階に移っていく。これは断固としてやっていきたいと考えています」
指導などで改善されなければ動物愛護法違反での刑事告発も検討するとしました。違反者には最大50万円の罰金が科せられる可能性があります。
(大阪市 横山英幸市長)「徹底して指導した上でも言うことを聞いてくれないのであれば、やっぱり次のステージに移っていかないといけないと思います」
大阪市によりますと、ハトなどのエサやりに動物愛護法違反の罰則規定が適用されれば、全国初だということです。