2024年2月7日 熊本日日新聞
熊本県が宇城市に開設する新しい動物愛護センターの愛称を「アニマルフレンズ熊本」に決めたと話す蒲島郁夫知事=7日、県庁© 熊本日日新聞社
熊本県の蒲島郁夫知事は7日の定例記者会見で、県が宇城市松橋町に整備を進めていた新動物愛護センターの愛称を「アニマルフレンズ熊本」に決めたと発表した。3月26日の開所式を経て、4月以降に業務を本格化させる。
熊本市東区の県動物愛護センターの老朽化や収容能力不足に伴い、新たな拠点の整備に着手。松橋不知火浄水管理センター北側の敷地(敷地面積1万30平方メートル)に、木造平屋建て(延べ床面積1458平方メートル)が今月末までに完成する。
引き取り手に渡すまでの間、犬50匹、猫80匹などを飼養でき、治療室や手術室、ドッグランや猫の展示室も設ける。
県健康福祉部健康危機管理課の出先機関と位置付け、3月1日に職員5人を配置。うち3人は獣医師を充てる。適切な「しつけ」の飼い主への啓発や、捨てられるなどした犬猫の譲渡、小学生の見学旅行の受け入れといった業務に当たる。
愛称には「動物を友と感じながら共生していく」との思いを込めた。昨年夏に寄せられた443件の愛称案を参考に名付けたといい、蒲島知事は「動物愛護の教育の場とも考えている。多くの方に訪れてもらいたい」と呼びかけた。開所式と合わせ、住民向けの内覧会も予定している。(横川千夏)