2023年10月28日 沖縄タイムス
沖縄県と国頭、大宜味、東の3村、環境省沖縄奄美自然環境事務所の5者は27日、沖縄本島北部の生態系の保全などを目的としたネコ管理・共生行動計画を策定したと発表した。2024年1月から33年3月まで、森林域にいるネコをゼロにすることなどを目指す。同計画については、捕獲されたネコの殺処分を懸念する動物愛護団体などからパブリックコメントが多く寄せられたため、今年の4月から開始する予定を見送り、5者で計画を精査していた。
同日、県庁で記者会見を開き、計画名「ずっとやんばる ずっとうちネコ アクションプラン」の内容を説明した。計画は、森林域でネコが確認されなくなること、北部の全ての飼いネコが適正飼育され飼い主不明のネコがいなくなること、北部以外からネコが流入しない状態にすること-を目標に定めている。
県環境部自然保護課の担当者は「捕獲した猫は譲渡に取り組む」と強調。「新しい家族として引き取りに協力していただくようお願いしたい」と呼びかけた。(沖縄タイムス)