沖縄の犬猫殺処分、22年度は過去最少225匹 年々減少傾向、その理由とは | トピックス

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2023年9月21日 沖縄タイムス

 

 2022年度に県内で殺処分された犬と猫の合計は225匹(速報値)で過去最少だったことが20日、県への取材で分かった。殺処分数は年々減少傾向にあり、県環境部自然保護課の担当者によると、ペットの飼い主の適正飼育に関する意識の向上や譲渡数の増加などが要因とみている。20~26日は動物愛護週間。

 

 22年度に県動物愛護管理センター(南城市)や那覇市、八重山保健所、宮古保健所に収容された犬猫の合計は1374匹。殺処分の内訳は犬が22匹、猫が203匹だった。病気やけがが原因で死亡した数も含まれている。

 

 県は、保護した犬猫の譲渡を推進する「県動物愛護管理センター譲渡推進棟(愛称・ハピアニおきなわ)」を22年10月に開設。人に慣れていない保護犬や保護猫の譲渡適性を上げるため、しつけなどのトレーニングや健康管理も担っている。

 

 8月までの約11カ月で犬39匹、猫69匹を譲渡した。動物愛護団体や個人が引き取っているという。

 

 また、多頭飼育崩壊の防止や玉城デニー知事が犬猫の殺処分ゼロを公約に掲げていることなどを受け、「県動物の愛護および管理に関する条例」を制定する方針を打ち出している。現在、受け付けたパブリックコメントや関係者との意見交換を踏まえて内容を精査しており、本年度中の制定を目指している。

(社会部・普久原茜)