2023年9月8日 岐阜新聞
岐阜県動物愛護センターの出前講座「動物愛護教室」が7日、輪之内町南波の福束小学校であり、5年生約20人が犬や猫の特徴や責任を持って最後まで飼うことの大切さを学んだ。
センター獣医師の山田健嗣さん(46)が、多頭飼育崩壊のためセンターで保護した犬と一緒に訪問。県内では昨年度、犬37匹と猫590匹が殺処分されたことを紹介し、「殺処分数をゼロにするには、飼い主が愛情を持って育て、問題行動を起こすような犬にしないようしつけること」と訴えた。
また「野良猫に安易に餌を与えないで」とも呼びかけ、「餌をやる人がいるから野良猫がいて、その後子猫が生まれ、悲惨な死に方をする。餌をあげた後のことを考え、やるなら最後まで面倒を見て」と話した。
児童は山田さんの話や聴診器で聞いた犬の心音を通じて、命の大切さを学んだ。児童(10)は「センターを通じて捨てられた犬や猫が新しい飼い主に渡るのはうれしい。殺処分される猫が多くて悲しい。皆が命を大切にしてほしい」と話した。