2023年8月9日 時事通信ニュース
【ニューデリーAFP=時事】インドの首都ニューデリー当局はこのほど、来月に開催される20か国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ実施する予定だった、野良犬を捕獲し隠す作戦を中止することを決めた。当局者が6日、明らかにした。
≪写真はインドの首都ニューデリーのバス停で寝転ぶ野良犬≫
当局は3日、高級ホテルや人気観光スポット付近の野良犬を一斉に捕獲し、サミット終了まで不妊手術センターに隔離しておくと発表していた。
しかし、当局者は6日、AFPに対し、この作戦は突如中止されたと述べた。理由は明らかにしていない。
地元メディアは、同作戦についてデリー市民や動物愛護家から反対の声が上がっていたと報じた。
インドの家畜に関する最新の政府統計によると、デリーの野良犬の数は2012年は6万匹以上。
当局は、野良犬の数を抑制するため定期的に不妊手術を施しているものの、今も公園や住宅街に野良犬の群れがいる。
インドは昨年G20議長国に就任して以来、首都近郊の美化を進めている。会場付近のスラム街の撤去や、渋滞で知られる市内の主要幹線道路の改修も行われている。
【翻訳編集AFPBBNews】