2023年6月21日 長野放送
長野県松本市で起きた犬の虐待事件の裁判です。動物愛護法違反の罪に問われている元販売業者代表。21日の被告人質問で獣医師の免許がなく帝王切開したことについて「自分の持ち物である犬を帝王切開しても罪にならないと思った」などと話しました。
動物愛護法違反(殺傷・虐待)の罪などに問われているのは、松本市の元犬販売業者代表・百瀬耕二被告(62)です。
起訴状によると百瀬被告は2021年8月、フレンチブルドッグ4匹とパグ1匹の計5匹の犬に対して獣医師の免許がないのに麻酔をせずに帝王切開し、傷つけたとされています。
21日の公判は被告人質問。
弁護側から起訴内容で違う部分があるかと問われると「鎮痛剤は使っていた。当時は区別できず、麻酔という認識で使っていた」と述べ、改めて一部を否認しました。
また、獣医師の免許がなく帝王切開していたことについては、「自分の持ち物である犬を帝王切開しても、罪にならないと思っていた」などと述べました。
被告は2000年ごろから自ら帝王切開をするようになったということです。
検察側からは手術費用を浮かせるために自ら執刀していたのではと問われると、「信じてもらえないと思うんですが、動物好きなんですよ。自分で助けたいという思いの方が強かった」などと話しました。
次の公判は9月22日。獣医師への証人尋問が行われます。