2023年6月16日 読売新聞オンライン
埼玉県戸田市美女木の市立美笹中学校で3月、男性教員を切りつけて重傷を負わせたとして殺人未遂容疑でさいたま地検に送検され、さいたま家裁に送致された少年(17)について、県警は16日、事件前に猫を虐待していたとして、動物愛護法違反容疑で書類送検した。
少年が住むさいたま市内では2月、猫の切断死骸が相次いで見つかっていた。捜査関係者によると、少年は同月中旬に猫を虐待した疑いが持たれている。この猫の前足とみられる部分や胴部分は同市南区の公園で見つかり、公園から東に約1キロの市立小学校校庭では顎とみられる部分がひもで鉄棒につるされていた。
死骸は同市桜区の住宅街でも同じ時期に下半身と上半身が見つかったが、県警は南区で見つかった猫に対する虐待についてのみ、少年が関わったと特定した。
少年は3月1日の切りつけ事件で現行犯逮捕された際、「無差別殺人に憧れがあった」という趣旨の供述に加え、「猫は俺がやった」とも話していた。さいたま家裁は今月6日、2週間の観護措置を決定している。