2023年5月22日 沖縄タイムス+プラス
「僕たちの学校でヤギを飼うことにしました!」。沖縄県今帰仁村立兼次小学校(上間久仁校長)に12日、ヤギの親子がやって来た。(赤嶺幸代通信員)
この日は、上間校長が同校卒業生の仲村清光さん(名護市)が作成した絵本「子ヤギのキラリとキララ」を読み聞かせ。子どもたちは興味津々な様子だった。読み聞かせ終了後、上間校長が「この絵本を読んで、ヤギを飼うことに決めました!」と宣言すると、みんな大喜びしていた。
絵本に登場する「キラリ」のモデルになったヤギとその赤ちゃんを、仲村さんが同校に寄贈したことで実現した。上間校長が肥料置き場に小屋を設置。雨風をしのぎ、低学年でも餌があげられるよう足場を作るなど工夫した。
放課後、待望のヤギがお目見え。「ヤギだ! ヤギが来た!」と、子どもたちの大歓声が響き渡った。2頭を代わる代わるなでたり抱きしめたりする子どもたち。「かわいい!」「温かい」とさまざまな反応を見せていた。中には「ヤギ刺し食べたい」という声も。
家でもヤギを飼っている5年生の早瀬森さんは「この草はヤギの大好物なんだよ」と同級生に教えていた。
子ヤギには、まだ名前が付いていない。児童会が名前の決め方を検討中だ。
校内には連日「メエェー」と元気な鳴き声が響き、ヤギと子どもたちの物語が紡がれている。