あまりの寒さにコウモリ大量落下、救出作戦決行 米テキサス | トピックス

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2022年12月29日 時事通信ニュース

 

【ヒューストンAFP=時事】寒波に見舞われた米テキサス州ヒューストンで、橋の下にすみ着いているコウモリが「低体温でショック状態」になり地面に落ちる出来事があった。動物愛護団体が保護し、28日には大部分が橋のもといた場所に返された。

≪写真は米テキサス州ヒューストンの橋の裏から地上に落ちて保護され、自然に返されるコウモリ≫


 動物保護団体「ヒューストン・ヒューメイン・ソサエティー」はフェイスブックで、凍えて足の握力が失われ9メートル下の地面に落ちたと説明している。


 メキシコオヒキコウモリは小型で、必要最小限の脂肪しかついていないため、地面に落ちて氷点下の空気にさらされている状態では長くは生きられないという。


 気温が大きく落ち込んだ21日、同団体はコウモリの救出作戦を開始。ウォー橋の下で929匹あまりのコウモリを保護し、温め、栄養を与えた。


 その後ボランティアも加わり、週末までに1500匹が暖かい保護施設や団体幹部の自宅の屋根裏部屋に収容された。


 ほとんどの個体は温めて水を与えるだけで回復したが、重症なものについてはふ卵器に入れられ点滴がされた。


 「驚くことに、ほとんどのコウモリが助かった」という。
 28日には気温が22度まで上昇したため、「700匹近く」が橋に戻された。

 

 テキサス州ではコウモリ・ウオッチングは人気の娯楽となっており、複数の橋に集団ですみ着いている。コウモリの大群が餌を探しに飛び立つ夕方になると、見物客が集まる。