2022年4月25日 時事通信社
【AFP=時事】英スコットランドの動物愛護団体「スコットランド動物虐待防止協会」は22日、北海の石油掘削装置に入り込んでいた片目の黒猫が5年ぶりに飼い主と再会したと明らかにした。≪写真は石油掘削装置。資料写真≫
猫が発見されたのは、スコットランド北東部アバディーンシャーにあるピーターヘッド港沖の石油掘削装置。港でコンテナに潜り込み、そのまま海上の設備まで運ばれてしまったとみられている。
作業員がスコットランド動物虐待防止協会に連絡し、猫は翌日、ヘリで移送された。
保護担当者は「どうやってあそこにたどり着いたか分からないが、今朝ヘリポートで猫を受け取った」としている。
猫は、5年間ピーターヘッドの港湾地区で野良猫として暮らし、近くの刑務所の職員に餌をもらい、「片目のジョー」と呼ばれていたことが分かったが、その後、獣医師がマイクロチップを確認したところ、飼い主がいることが判明した。飼い主と連絡が付き、猫を帰すことができたという。
スコットランド動物虐待防止協会は「黒猫の本当の名前はデクスターで、5年間も迷子になっていた」として、「迷子になっていた間にしっかり面倒を見てもらえていたのもうれしいが、マイクロチップが最新式だったおかげで、本来の飼い主と再会できたのはもっとうれしい」と続けている。
【翻訳編集AFPBBNews】