2022年5月23日 産經新聞
和歌山県警は23日、劣悪な環境で犬56匹を飼育し虐待したとして、動物愛護法違反容疑などで、ドッグブリーダーで販売業の今津健二容疑者(42)=同県白浜町=と父、嘉信容疑者(80)=同=を逮捕した。今津容疑者は「餌や水は定期的に与えていたが、良い環境でなかったのは間違いない」と供述している。
逮捕容疑は2月28日、自宅敷地内の飼養施設で、犬56匹を排せつ物などが堆積した劣悪な環境で飼育し衰弱させ、けがや病気のある犬を適切に保護せず、虐待したとしている。
県警によると、飼育用ケージに規定を超える数を入れていた。施設内は放置されたふんなどで悪臭がしたといい、極度にやせ細っていたり、脱毛症状があったりする犬も確認された。また両容疑者らは、飼育施設に隣接した県が管理する土地に犬の死骸や古い畳など約2・1トンを土中に投棄していたという。