女性にけがをさせたサルを捕獲、左手の半分なく 県が殺処分 | トピックス

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2021年11月16日 山陰中央新報







 島根県邑南町矢上で女性(70)にけがをさせた野生のニホンザル1匹が16日、捕まった。同日も矢上小学校や矢上高校が近い矢上地区の住宅地に現れ、町や島根県が警戒していた。



 町農林振興課によると、16日は午前7時20分ごろ、路線バスの停留所「矢上駅」近くに出現。町職員と県職員の9人態勢で、登校する児童生徒を無事に送った8時半ごろから捕獲に乗り出した。サルが近くの山中に逃げ、しばらく捜索が続き、午前10時50分ごろ、1キロ近く離れた路上にいるのを、手で捕まえた。


 サルは体長40~50センチ、体重6キロほど。左手の半分がなかった。何らかの原因で群れから離れたサルとみられるという。県が殺処分した。町には、夏ごろから同じ特徴のサルの目撃情報が寄せられていた。


 バス停・矢上駅管理人の男性(82)は15日夜にバス停で出会い、足にまとわりつかれたという。「はたいて離れてもまた寄ってきた。もともと人懐っこいサルなのだろう。一晩中、近くで鳴き声がしていた。捕まってよかった」と胸をなで下ろした。


 サルは15日午後4時半ごろ、民家の庭で女性を襲い左腕に軽傷を負わせた。