愛犬家の韓国大統領、犬肉食禁止を検討か | トピックス

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2021年9月28日 時事通信ニュース








【ソウルAFP=時事】韓国大統領府(青瓦台)は27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が同日、犬肉食禁止の考えに言及したと明らかにした。犬肉食は同国の伝統的食文化だが、国際社会からの批判にさらされている。

≪写真は韓国・ソウルの大統領府(青瓦台≫前で、犬肉食に抗議する人々)


 犬肉は長く韓国料理の食材として使われており、年間約100万匹が食されているとみられている。だが、犬を家畜ではなくペットとして飼う人が増えるのに伴い、消費量は減少している。


 若い世代の間では、犬肉食は一種の禁忌になっており、動物愛護団体からの圧力も強まっている。


 大統領府報道官によると、文氏は週末、捨てられたペットの保護制度の改善計画について報告を受けた際、金富謙(キム・ブギョム)首相に対し「犬肉の消費禁止を慎重に検討する時が来たのではないだろうか」と問い掛けたという。


 韓国のペット産業は拡大しており、自宅で犬を飼う人も増えている。文氏もその一人だ。
 愛犬家として知られる文氏は、大統領府でも複数の犬を飼育している。このうち「トリ」は、食用に供される前に保護された雑種犬だ。


 文氏は大統領選の選挙運動の際にトリを引き取ると公約しており、トリは救出後に大統領府に迎え入れられた初めての犬となった。


 韓国の現行の動物保護法は主に、残酷な方法で犬や猫を殺すことを防止するものだが、肉を食べること自体は禁じていない。【翻訳編集AFPBBNews】