世界自然遺産候補地奄美大島 野外で外国産カブトムシの死がい見つかる | トピックス

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2021年7月22日 南日本新聞社







 環境省は21日、奄美大島で初めて外国産カブトムシの死骸が見つかったと発表した。飼われていた個体が野外に放たれたと見ている。「定着した場合、在来の昆虫の生態系を脅かす」として、飼育管理の徹底を呼び掛けている。


 発見されたのはインドや東南アジア原産で3本の角があるアトラスオオカブト。ペットとして人気がある。

 同省によると、瀬戸内町古仁屋の林道で12日、研究で島外から訪れた大学生が頭と胴体が分断された死骸を見つけた。生物を放つことが禁じられている奄美群島国立公園の特別保護地区や「奄美・沖縄」の世界自然遺産推薦地ではなかった。

  島内には絶滅危惧種のアマミマルバネクワガタや固有種のアマミシカクワガタが生息。アトラスオオカブトは他の昆虫の幼虫を補食する習性があり、在来種との交雑の恐れもあるという。