2021年4月23日 福島民報
巻線機製造のNITTOKU(本社・さいたま市)は二十二日、動物愛護のため犬猫に装着されるマイクロチップの読み取り機四十五台を県に寄付した。
同社は福島市飯野町の福島事業所でマイクロチップや読み取り機を製造している。動物の愛護や適正飼養を目的に寄贈した。
贈呈式は県庁で行われた。久能均専務・福島事業所長が「飼い主が安心してペットを飼えるよう使ってほしい」と述べ、井出孝利副知事に目録を手渡した。井出副知事は「犬猫の殺処分が問題化している。災害時にペットを捜す際も役立つ」と感謝した。藤原祥雅執行役員が同席した。寄付された読み取り機は県動物愛護センターや各警察署に配備される。
昨年六月に施行された改正動物愛護法では犬猫へのマイクロチップの装着を飼い主の努力義務としている。マイクロチップには種別や性別、名前、ワクチン接種の有無、担当獣医師の連絡先などを入力する。県によると、県内では二〇一九(令和元)年六月末現在、犬猫など一万七千四百三十八頭がマイクロチップを装着している。