2018年07月10日 12時05分 Hazard lab
高齢者施設で飼われていた入所者の人気者リーフ。民家の屋根の上で耐えた(ピースウィンズ・ジャパン@PeaceWindsJapan)
西日本を襲った豪雨によって堤防が決壊し、冠水した岡山県倉敷市真備(まび)町で、行方不明になっていた介護老人保健施設のミニチュアホースが、民家の屋根の上で立ち往生しているのが3日ぶりに発見され、関係者一同ホッとしている。
見つかったのは、倉敷市真備町の介護老人保健施設「ライフタウンまび」で飼われていたミニチュアホース「リーフ」。
同施設では今回の大雨で、小田川堤防が決壊し、周辺一帯が冠水。一時は約80人が孤立状態になったが、8日に全員が救助搬送されたが、入所者のアニマルセラピーを目的に、隣接する「まびファームかけはし」で飼育していたリーフと息子の「アース」、ヤギ2匹は行方不明に。
被災地の救助や支援を行っていた特定非営利活動法人NGO「ピースウィンズ・ジャパン」のチームが、現地調査を行っていた9日、施設から数百メートル離れた民家の屋根に立ち往生していたリーフを発見し、無事救出したという。
ただし、農場の被害がひどく、当面は飼育環境が整わないため、飼い主が懇意にしている牧場で預かることになった。
ライフタウンまびによると、見つかったのはリーフ1頭で、残りのアースやヤギ2匹はまだ行方不明だが、無事を願いながら捜索を続けていくとしている。
■NGOピースウィンズ・ジャパンでは、大雨被害にあった患者の搬送や、食料品、飲料水などの支援を行っている。寄付金など詳しくは、同ホームページをご覧ください。
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