2018年6月12日 20時20分
いつか必ず愛犬との別れの日はやってきます
犬の老化のスピードは人間の約4倍(大型犬は7倍)と言われており、7~8歳(大型犬は5~6歳)を過ぎると、もうシニア期に突入です。
犬は加齢と共に白い毛が増える、毛づやが悪くなる、目が白っぽくなる、耳が遠くなる、反応が鈍くなるなどといった老化のサインが見られるようになり、やがて最期を迎えます。
老衰だけではなく、病気や事故で亡くなってしまうこともあります。どういう形であれどの飼い主さんにも、いつか必ず愛犬との別れの日はやってくるのです。
元気に走り回っていた愛犬が年老いていく姿を見るのは切なかったりつらかったりもしますが、年老いていく愛犬に寄り添い、最期を見送ることも飼い主としての責任です。
なるべく悔いを残さずに愛犬の最期を見送るためにも、犬が亡くなる前の前兆を知っておくのは大切なことです。
前兆を知っていれば、残された時間の中で愛犬に尽くすことができます。そこで今回は、犬が死ぬ前に見せる前兆をご紹介していきたいと思います。
前兆①食欲がなくなる
年を取るにつれて消化・吸収能力が衰えてくることと、身体活動量が低下することから、老犬になると食が細くなるのが一般的です。
食が細くなっても、自分の好物や美味しそうなにおいがするものなら食べるということは少なくありませんが、亡くなる前には全く食欲がなくなり、水さえ飲まなくなることもあります。
前兆②寝たきりの状態になる
老犬になると周りの刺激に興味を持てなくなったり、体力が低下したり、関節に痛みがあったりするために、あまり動こうとせずに寝てばかりいるようになります。
やがて死期が近づくと、身体を起こすことが困難となり、横たわったまま寝たきりの状態になります。そして、意識がもうろうとしていることが多くなり、呼びかけにもあまり反応しなくなります。
前兆③下痢をする
加齢と共に胃と腸の働きが悪くなり、消化・吸収能力が衰えます。そのため、硬いドッグフードやガムなど消化の悪い食べ物を食べると、嘔吐や下痢をしやすくなります。
また、亡くなる数日前から下痢が続くことが多く、排泄のコントロールが利かない状態になっているために下痢便が漏れ出てしまうことも。
死の直前に排尿・排便をするのはよくあることで、これは亡くなる前に体の中のものを全て出し切るという本能が働くためだと言われています。
前兆④体温が下がる
犬は亡くなる前に体温が下がったり、震える様子を見せたり、足が冷たくなることがあります。動物の体温の低下は死に直結する危険なサインと言われおり、かなり調子が悪いことを示しています。
前兆⑤けいれんを起こす
最期の最期には、けいれんを頻繁に起こすことが少なくありません。けいれんを起こしているときは苦しそうで見ているのがつらくなりますが、意識がないため本人は苦痛を感じていないことが多いと言われています。
まとめ
いつか必ず愛犬との別れの日はやってきます。そのときに喪失感や深い悲しみを味わわない飼い主さんはいないと思いますが、愛犬の死に対して後悔や自責の念があると、深刻なペットロスに陥りやすいと言われています。
愛犬との別れが迫っているときに残された時間を有意義に過ごし、最期にきちんと「ありがとう」を伝えることは大切なことです。そうすることできっと、「やれるだけのことはやった」と思うことができ、後悔や自責の念を軽くすることができるでしょう。
愛犬に残された時間があとわずかだということに気づかず、大切な時間を無駄にすることがないように、犬が亡くなる前にはご紹介したような前兆が見られるということを心に留めておいてくださいね。