2018/3/27 05:30神戸新聞NEXT
新たに「篠山モンキードッグ」に認定されたイヌ=城東多目的広場
兵庫県篠山市は26日、同市日置の城東多目的広場で、所定の認定テストに合格したイヌ3匹に「篠山モンキードッグ」の認定証を交付した。ニホンザルを追い払い、農作物の被害を減らすことが期待されており、現役で活動するイヌは今回を含めて計17匹となる。
市内には5群約200匹のニホンザルがいるとされる。サルを含む野生動物による農業被害額は近年、年間約2千万円で推移。同市では2010年度にモンキードッグの認定事業をはじめ、電気柵の設置などと合わせて対策を講じている。
今回認定されたのは、カイイヌ、ゴールデンレトリバー、シバイヌで、いずれもサルがよく出没する地域に住む飼い主が応募。約半年の訓練やテストを経て、認定に至った。
認定されたイヌは集落内で飼い主が放してもよく、サルを確認すると山へ追い返す。この日は認定証のほか、専用のオレンジの首輪が付けられ、呼び戻しなど訓練の成果が披露された。
同市大上の中野操さん(64)は「地元の集落ではサルがよく出て住民の方が困っている。自分は自治会長でもあるので、少しでも集落の役に立てればうれしい」と話していた。
市は「篠山モンキードッグ」を随時募集している。市農都環境課TEL079・552・1117
(安福直剛)