知床・世界遺産区域にアライグマ 写真から初の生息確認 | トピックス

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12/15(金) 11:08配信  北海道新聞

 

知床・世界遺産区域にアライグマ 写真から初の生息確認

知床半島先端付近で撮影されたアライグマ(知床財団提供)

 

 

岬の突端付近、自動カメラ撮影
 

 特定外来生物アライグマが、北海道の知床半島(根室管内羅臼町、オホーツク管内斜里町)の世界自然遺産区域にまで生息域を広げていることが分かった。半島先端の知床岬付近に設置した自動カメラが1個体を撮影した。世界自然遺産区域内での確認は初めて。



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シマフクロウなど生態系が脅かされる可能性
 

 自動カメラは、知床の自然保護に取り組む知床財団(斜里町)がエゾシカ調査のため2016年夏に設置。今年春に回収したところ、16年10月19日午後10時40分ごろ、カメラの前を通り過ぎる動物の後ろ姿を捉えていた。尾のしま模様からアライグマと特定された。

 財団の増田泰事務局長は「知床半島の先端部分での確認は驚き。絶滅危惧種のシマフクロウなど、知床の生態系が脅かされる可能性もある」と危惧する。知床の世界遺産区域外では、01年に自動車にひかれたアライグマの死骸が見つかるなどして、生息が確認されている。

 

北海道新聞