2017/12/12 20:53 熊本日日新聞

2014年度と16年度に犬の「殺処分ゼロ」を達成した熊本市動物愛護センター(同市東区)が、1年8カ月ぶりに犬の殺処分をしたことが12日、分かった。施設の収容能力を超えたための措置という。今も犬81匹、猫65匹を保護しており、17日に譲渡会を開いて新たな飼い主を募集する。
同センターによると、11月から100匹を上回る犬を受け入れており、収容場所がなくなったため、8日に成犬16匹を安楽死させた。健康状態が悪かったり、人にかみついたりして譲渡が難しいと判断したという。犬の殺処分は16年3月25日以来。猫も今年4月以降、交通事故や感染症で治る見込みのない4匹を安楽死させている。
同センターが本年度に保護したのは犬229匹、猫226匹(12日現在)。保護数は例年並みだが、飼い主への返還や譲渡数が減っているという。
譲渡会は午前10時~11時半。犬の譲渡希望者は講習会受講と、譲渡犬の登録料3千円、狂犬病の予防注射料3千円が必要。17日以外も平日午前10時~正午、午後1時~4時は見学可能。同センターは「最後まで責任を持って飼ってくれる人に命を託したい」と話している。
TEL096(380)2153。(熊川果穂)
(2017年12月13日付 熊本日日新聞朝刊掲載)