犬猫の「殺処分ゼロ時代の課題」 日本動物愛護協会が講演会 | トピックス

トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

10/19(木) 11:02配信  SIPPO

 

 

犬猫の「殺処分ゼロ時代の課題」 日本動物愛護協会が講演会

21日の譲渡会に参加予定の保護猫

 

 

 日本動物愛護協会(JSPCA)は21日、東京都渋谷区松濤のヤマザキ動物専門学校で、獣医師の西山ゆう子さんによる「殺処分ゼロ時代の日本の課題」と題した講演会を開く。講演では、犬などの「殺処分ゼロ」を達成する自治体がある一方で、犬や猫を引き取っている動物愛護団体の負担が増していると指摘する。

【写真特集】譲渡会で飼い主とめぐりあった「はっぴー」

 全国で犬や猫の殺処分を減らす運動が広がり、いくつかの自治体では実際に「殺処分ゼロ」を達成している。

 保健所など自治体の施設に収容された犬猫が、殺処分を免れるケースは、(1)新しい飼い主に引き取られる「譲渡」、(2)動物愛護団体が引き取る「移動」、(3)元の飼い主が判明して戻る「返還」……の3つに分けられるが、西山さんは動物愛護団体の引き取りの問題点を指摘する。

 

 

 動物愛護団体、個人ボランティアは、常に保護猫や保護犬をたくさん抱え、過剰に引き取った結果、「2次崩壊が次々に起きはじめている」というのだ。そうした現状とともに、本当の意味の殺処分ゼロについて考え、医療ネグレクト問題や、原点の不妊去勢手術にも触れながら、問題を提起していく予定だ。

 また当日は、同校の敷地内にあるレインボーホールで「譲渡会&小さな命の写真展~猫Ver&犬Ver」も同時開催される。今回の譲渡会には成猫9匹、子猫17匹、老犬1匹の計27匹が参加する予定だ。

 日本動物愛護協会は「今回の譲渡会には、多頭飼育崩壊現場から救出された猫たちも5匹ほど参加します。犬や猫のおかれた現状の写真展も開催するので、小さな尊い命について考えてもらえればうれしい」としている。

sippo(朝日新聞社)