マダニ感染症、今年すでに3人死亡…有効な治療法なし | トピックス

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2017年6月8日  読売新聞

 

 

 マダニを介して発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に、今年も注意が必要だ。

 

 国立感染症研究所に5月28日までに報告があった今年の感染者数は21人。野外のマダニは、夏から秋に活発に活動するため、専門家らが注意を呼びかけている。

 

 同研究所ウイルス第1部の西條政幸部長らによると、今年はこれまでにSFTSで3人が死亡。昨年は1年間に56人が感染し、7人が死亡しているという。

 

 SFTSはウイルスを持つマダニにかまれて発症する病気。初期には発熱など風邪に似た症状が出る。血液が固まりにくくなったり、意識障害が起こったりして、最悪の場合、発症から7~10日で亡くなる。有効な治療法はない。

 

 マダニは数ミリ程度で、野山や公園、草むらなどに生息する。皮膚にかみついたマダニを無理に引き抜いたりつぶしたりすると、一部が残ったり体液が体内に入ったりする心配がある。専門家は、皮膚科で取ってもらうことを勧めている。



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https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170608-OYTET50016/#csidxc1e1ee0b7103a9a811a4ee971df59e7
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