2水族館、JAZA退会…太地イルカ購入継続で | トピックス

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2017年04月01日 16時08分 YOMUURI ONLINE

 

 

日本動物園水族館協会(JAZA)が加盟施設に対し、和歌山県太地たいじ町の追い込み漁で捕獲したイルカの入手を禁じた問題で、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)と下関市立しものせき水族館「海響館」(山口県)が「今後も太地町からイルカを購入したい」として、JAZAを退会したことが1日、分かった。

 

 JAZAは追い込み漁を「残酷」と非難する世界動物園水族館協会(WAZA)の警告を受け、2015年5月、この方法で捕獲されたイルカの購入禁止を決定。地元の太地町立くじらの博物館が15年9月、決定に反発して退会したが、地元以外の施設の退会は初めて。

 

 退会は、ともに3月31日付。両館は取材に、「追い込み漁は国が認める合法的なもの。国の政策に反する禁止規定を設けるJAZAの方針を容認できない」などとしている。JAZAは「退会は残念。協会としては今後も加盟施設で協力し、イルカの繁殖に向けた取り組みを進める」とした。

 

 JAZAは国内約150の動物園・水族館が加盟する公益社団法人。太地町の追い込み漁では、昨年9月~今年2月、205頭のイルカが捕獲された。

2017年04月01日 16時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun