NEWSポストセブン10月26日(日)7時0分
「ペットを家庭の事情で手放す方、
私達が最期まで面倒を見ます」
そう記した広告を新聞などに載せ、
犬や猫などを有料で引き取っていた
宇都宮市内のNPOが2009年、
動物愛護法(当時)に違反していると
して動物愛護団体に刑事告発された。
「引き取った動物を世話していないとか、
保健所に引き取らせているなどの
情報が続々と寄せられたんです」
告発した日本動物福祉協会
栃木支部の川崎亜希子支部長は、
そう話す(告発を受理した警察はのち、
NPOと代表を書類送検。NPOは活動を
休止)。
川崎支部長によると、NPOは動物を
引き取る際に、数千円〜数十万円の
料金を取っていた。引き渡し後に飼い主が
返還を求めても拒否し、犬たちとの
面会や施設の見学を願い出ても
応じなかったという。
引き取った動物たちは代表の自宅や
駐車場に放置したり、「拾った」などと
言って保健所に引き取らせたりしていた。
一部は山間部などに放った疑いもあった。
2005年の設立以来、NPOが引き取った
動物は、少なくとも100匹には上ったと
みられる。
「老犬ホームを検討するなら、必ず
どんな施設かを確認したほうがいい。
公開を拒むところは信用できません。
動物を最期まで世話するには
それなりのお金がかかるので、
料金があまりに安いところ、値引きを
提示してくるところも注意が必要です」
(川崎支部長)
※女性セブン2014年11月6日号