犬猫を劣悪な環境で飼育し虐待した疑い 引き取り業者を送検 「引き取らないと行き場ない」 | トピックス

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sippo 10/26(水) 11:30配信

犬や猫を劣悪な環境で飼育して虐待して

いた疑いがあるとして、栃木県矢板市の

犬猫引き取り業者が動物愛護団体から

刑事告発された事件で、県警は17日、

動物愛護法違反(虐待)などの疑いで

業者の男性(61)を宇都宮地検

大田原支部に書類送検し、発表した。

容疑を認め、「もう少し面倒を見る

べきだった。反省している」と話して

いるという。

送検された業者の飼育小屋

 県警によると、男性は昨年12月10日

~今年2月1日の間、犬や猫を飼育する

市内の施設の清掃や汚物処理を十分に

行わず、犬10匹と猫5匹を皮膚病などに

感染させ、虐待した疑いがある。

公益社団法人「日本動物福祉協会」

(東京都品川区)が同容疑で矢板署に

刑事告発し、県警が捜査していた。

 また男性は17日、今年4月5日~

5月4日の間、犬1匹に狂犬病の

予防注射を受けさせなかった狂犬病

予防法違反(未登録・予防注射の未接種)

容疑でも書類送検された。県警は男性に

ついて、起訴を求める「厳重処分」の

意見を付けた。

 男性は子を産ませて高齢になった犬と

猫を県外のブリーダーなどから有料で

譲り受ける「引き取り業者」。県警や

今年5~8月に朝日新聞の取材に

応じたこの男性によると、1匹あたり

犬は1万~3万円、猫は5千~1万円で

引き取り、一部を販売していた。

年間で100~200匹の犬猫を譲り

受けていたという。

 一方、病気の犬は無償で引き取り、

もらい手が見つからなければ

死ぬまで面倒をみていた、と説明。

「俺が引き取らないと、犬や猫は

行き場がない」と話し、虐待を否定

していた。

sippo(朝日新聞社)