日本経済新聞 2016/10/7 20:56
北海道新冠町の競走馬生産牧場「競優牧場」で
サラブレッド2頭を射殺したとして、動物愛護法違反
と銃刀法違反の罪に問われた牧場の元経営者、
榊明彦被告(61)に対し、札幌地裁浦河支部は
7日、懲役1年、執行猶予4年(求刑懲役1年)の
判決を言い渡した。
同牧場は2004年に競馬殿堂入りした
「タケシバオー」を生んだことで知られるが、
近年は資金繰りが悪化していた。
大川恭平裁判官は判決理由で、榊被告が
裁判所から牧場の破産手続きに関する
呼び出し状を受け取り、酒を飲みながら
「餌ばかり食べている」と馬に怒りを向けたと指摘。
「自己中心的で愛護動物の生命の尊厳を
軽視している」と批判した。
判決によると、2月27日午後9時半ごろから
午後10時半ごろの間に、牧場の敷地にいた
サラブレッド2頭をライフル銃で射殺した。〔共同〕