つらい記憶克服!県初の小型警察犬に  | トピックス

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身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

Sankei Biz2016.5.3 05:00

事件や事故の現場で活躍する
警察犬。

先輩ドーベルマン(右)と一緒のアンズ

茨城県警の嘱託警察犬として
ドーベルマンやシェパードなど
大型犬にまじって活動しているのが、
小型犬・トイプードルのアンズです。

 同県警は、日本警察犬協会が
警察犬に適するとした大型7犬種から
警察犬を選んでいましたが、
昨年から対象を全犬種に変更
しました。

アンズは、49頭が参加した
昨年10月の審査会で小型犬3頭の
中から唯一合格、
晴れて県初の小型警察犬となったのです。

 実はアンズには2013年、
生後90日で殺処分されそうなところを
同県東海村の県動物愛護推進員、
鈴木博房さんに保護されたという
経験があります。

シェパード4頭を飼い、
警察犬に育て上げた鈴木さん。

人におびえるアンズにリハビリを施し、
やがて警察犬訓練に連れて行くように
なります。

するとアンズは興味津々。

実際に訓練すると、
めきめき上達しました。

 「今はまだ先輩犬の出動に
同行する修業の身。
調査の精度を高め、独り立ち
させたい」と鈴木さんは話します。

シェパードなどが苦手な錠剤や
ピアスといった小さな物を
見つけるのが得意で、
遺留品調査に向いているそうです。

 つらい記憶に負けずに頑張る
アンズを私も精いっぱい応援します。

                   ◇

【プロフィル】牟田祥子

 むた・あきこ 元NHK
(水戸・首都圏)リポーター。
現在茨城県内を中心に
フリーアナウンサーとして活動中。