知っておきたい犬のがんの治療と予防! | トピックス

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2016年2月14日 (日) 07:00 配信 Doctors Me(ドクターズミー)

犬の病気TOPはがん。

気になる治療法は? 

最近は、人と同じように犬も
長寿になり、生活習慣病、がんなど
様々な病気が見られるようになりました。

犬種によって起こしやすい病気の
種類も違ってきますが、
一部の特殊ながんを除いては、
高齢に伴い発見されることが
ほとんどなので、犬の病気で
一番多いのはがんといえるでしょう。

がん治療は基本的に、
目に見えるがんや体から取り出せる
がんを手術で摘出する外科治療、
放射線を当ててがん細胞を
減らしていく放射線療法、
抗がん剤でよるがん細胞を減らして
いく化学療法の3つになります。

がんと一括りにしても、乳がん、
皮膚がん、肝臓がん、血液のがん
など種類は様々で組織型によっても
病気(病名)は違ってきます。

それぞれのがん特性に合わせて

3つの基本治療を組み合わせて
治療が始まります。

たとえば、鼻の扁平上皮がんは
外科治療+放射線療法、
脾臓に見つかったリンパ腫は
外科治療+化学治療、
全身のリンパ腫は化学療法といった
治療が行われています。  
          
ただ、外科治療と放射線治療は
麻酔を必要としますし、
化学療法は抗がん剤の副作用もあり、
体力的、年齢的に不安のある
ワンちゃんには難しくなってきます。

また、がんが全身に及んでいる
場合は治療が難しくなります。

そこで補助治療として、
サプリメントや緩和療法など様々な
治療が組み合わされることが多いです。

避妊・去勢手術で予防できるがんは?

人と同じように生活バランスの崩れや
ストレス、運動不足などもがんの
原因になるので、規則正しい生活と
食生活を心がけましょう。

また、乳がんや子宮・卵巣がんは、
早期の避妊手術により
ホルモンの影響が抑えられることで、
がんの発生リスクを抑えることが
できます。

精巣がんも去勢手術により
精巣を摘出することで、
高齢になって多い精巣がんの
予防にも繋がります。

こんな症状があったら受診を!

早期発見のポイントとは?

完全にがんを予防することは
不可能ですが、飼い主さんが犬のがんの
発症するリスクを最小限に抑えるために
できることはたくさんあります。

日々の生活の中で以下の点に
注目しておくと、変化があった場合も
すぐに気づくことができるでしょう。

・体重管理→増減が激しければ体調に
問題がある可能性があります。

・スキンシップ→毛で被われてるので
ブラシや撫でてあげて、皮膚に凸凹が
ないか観察しながら全身を触ってあげると、
小さいシコリを発見することがあります。

・その他の観察ポイント→便の状態、
尿の状態、呼吸の状態、食欲が
落ちていないか、元気があるのかなど。

皮膚などの体表部はしこりやできものから、
消化器系のがんは便の状態
(血便など)から、早期発見することが
できます。

しかし、血液系や体内の臓器腫瘍は
家庭での発見が難しいので、
動物病院での定期的な健康診断を
加え、早期発見を心がけましょう。