2016年01月29日 08時34分福島民友より
震災や原発事故で被災したペットを
保護するため、県動物救護本部
(本部長・浦山良雄県獣医師会長)が
三春町に設置、運営していた
シェルターが28日までに、全ての
ペットを飼い主に返したり、
譲渡したため閉所された。
同本部は同日、シェルターを
県に寄付した。
県は今後、シェルターを改修して
動物を保護したり、
動物と触れ合ったりできる動物愛護の
拠点として活用する方針で、
新年度予算に関連費計上を検討している。
同本部は2011(平成23)年
10月、全国から寄せられた義援金を活用し、
診察室やシャンプー・トリミング室などを
備えた犬猫用のシェルターを開設。
昨年12月に閉所するまで、
避難区域に残されたり、
避難する飼い主と離れざるを
得なくなったペットを保護し、
ピーク時で300匹余り、
延べ約1000匹の犬と猫を
同シェルターで保護していた。
浦山本部長が県庁を訪れ、
内堀雅雄知事に目録を手渡した。
浦山本部長は
「全国からの支援があったからこそ、
施設を運営してこられた。
今後は、県の動物愛護拠点として
有効に活用してほしい」と話した。