ロート製薬に動物実験廃止 署名運動始まる | トピックス

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オルタナ 1月25日(月)12時17分配信

動物保護団体3団体で運営する美しさに
犠牲はいらないキャンペーン実行委員会
(CFB)はこのほど、ロート製薬に対して、
化粧品のための動物実験を
廃止するように署名を集めている。

同社は「肌ラボ」や「Obaji」、
「50の恵」など多数の化粧品ブランドを
展開し、2014年度の化粧品メーカー
売上高では業界3位に位置している。
(オルタナS副編集長=池田 真隆)

CFBは2015年9月、ロート製薬に、
化粧品の動物実験の方針について
協議を申し入れたが、同社は協議を
拒絶した。

その後、CFBは化粧品・医薬部外品の
動物実験に関する質問状を送ったが、
同社は
「動物実験が必要な薬事申請を継続する」
との意向を明らかにした。

動物実験が必要な薬事申請とは、
新規原料開発を指す。

日本では、全ての化粧品に
動物実験が義務づけられている
わけではない。

だが、新しく開発したタール色素、
紫外線防止剤、防腐剤を配合
するときや、配合量を規制されている
成分の量より増やしたいときには、
動物実験を行わなければいけない
決まりとなっている。

しかし、
化粧品開発のために行なわれる
動物実験の残虐性から、
消費者の声を受け、
「新規原料開発を放棄してでも、
化粧品のための動物実験を廃止する」と
宣言する大手化粧品メーカーは
増えている。

動物実験では、
「シャンプーの原料をウサギの目に注入」
「リップカラーの材料をマウスの口から
強制的に投与」
「日焼け止め成分を背中に塗った
モルモットをアルミホイルで覆い
UVランプを照射」
などの行為が行われる。

動物たちは実験で苦しめられた後、
健康な体に戻されることなく、
すべて殺処分され、廃棄される。

動物実験廃止の勢いは国際的に加速している。

2013年3月11日、EUでは化粧品の
動物実験を法律で完全に禁止し、
イスラエル、インドも続いた。

2014年にブラジル・サンパウロ州が
禁止し、2015年には米国連邦議会に
禁止法案が上程された。

日本では、資生堂、花王グループ、
コーセー、ノエビア、日本メナード化粧品、
ポーラ・オルビスホールディングスが
廃止を宣言している。



残虐な実験により作られた
化粧品よりも、エシカルな
化粧品を選ぶ消費者が
増えている。