警察犬とともに32年 北上の高橋さん、指導手を引退 | トピックス

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2016/01/16岩手日報より

北上市相去町の高橋卓さん(67)は
32年務めた警察犬嘱託指導手を
昨年末で退き、県警から15日、
感謝状を受けた。

わが子のように情熱を注ぎ育てた
警察犬と共に、数々の事件・事故現場で
奮闘。震災後は被災地から
引き取った犬と貢献を続けてきた。

年齢などから後進に道を
譲ることにした高橋さんは
「犬が好きだからここまで
やってこられた」と一途な思いを
にじませた。

 15日、同市九年橋の北上署で
津田勝則署長が県警刑事部長名の
感謝状を高橋さんに授与。

津田署長は
「長い間、いつ呼ばれるか分からない中で、
警察犬の訓練や体調管理をするのは
大変なこと」とねぎらった。

高橋さんは1983年、
警察犬指導手として嘱託され、
通算32年間務めた。

 震災で山田町の指導手仲間が被災し、
育成が困難になったシェパードの雌、
エルダの指導を引き継いだ。

エルダは嘱託犬の資格を
1度失ったものの、厳しい訓練を経て
審査会を突破。

再び活躍の場に戻ることができた。

 高橋さんはデータが残る98年以降
100件以上出動。

2014年3月に市内で発生した
コンビニ強盗事件の解決、
行方不明の認知症高齢者の発見
などに貢献した。


【写真=被災した指導手から
育成を引き継いだ高橋卓さん(左)と
エルダ(中央)=2011年12月】