子どもに悪影響なペットの飼い方とは? | トピックス

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2015年11月15日 09時58分アメーバニュースより

幼い子どもがペットと触れ合うことは、
命のリアリティを感じさせ、
優しい心を育むなどのメリットが
あります。

しかし、その一方で、
親がしっかりペットの面倒を
見てやらないと、逆に我が子の心に
マイナスの影響を与えてしまう
こともあるそう。

子どもがいる家庭でペットを飼う場合の
注意点について、にほんまつ動物病院の
二本松昭宏院長に伺いました。

●親が責任ある飼育姿を子どもに示す
「ペットとお子さんがいい関係を
つくるためにも、親が責任を持って
『命あるものを大切にする』姿を
見せることが大事なんです。

たとえば、ペットの調子が
悪くてもほったらかしにしておくとか、
毎日きちんと餌をやらないとか、
親が大切に世話をしていないと、
逆に子どもに悪い影響を与える
可能性があります」
(二本松院長、以下同)

親がペットをどのように扱うか、
子どもはよく見ていると二本松院長は
言います。

たとえば、世話を放棄して
捨ててしまったりすれば、
子どもの心にも深い影を
落としてしまうようです。

「たとえば、猫をちゃんと避妊して
いなかったから子どもができてしまい、
育てられないからといって捨てたり、
保健所に連れていくという無責任な
ことをする人もいます。
子どもはそういう親の姿を見て、
『動物の命に対して無責任なことを
してもいいんだ』と思うようになります。

そうならないためにも、
最後まできちんと面倒を
見きれるのかしっかり
考えておくことが大切です」

●ペット飼育を途中で投げ出さないために
    必要なこと
途中で「やっぱり育てられない…」
なんてことにならないためには、
ペットの飼育によって起こりうる
事態を想定しておくことが重要。

二本松院長は、最低でも
以下3つの項目を確認したうえで、
飼えるかどうか判断するべきと
いいます。

(1)家のどこで飼うか決めておく
   …ペットの成長も踏まえて、
   どこのスペースが適切か考える。

(2)飼う上で最低限必要なことを
リストアップ…ワクチンの接種や定期健診、
   今後どんな備品がいるかなど
   想定できるものはすべて
   書き出してみる。

(3)年間どれくらいお金が必要か計算… 
  ペットを飼うにはそれなりの費用が
   いるもの。経済的に無理ではないか
   どうかなどを確認する。

こうした項目に基づいて、
本当に飼えるかどうかをまずは家族で
話し合ってほしいと二本松院長。

また、実際に飼うとなった場合は、
子どもにも世話を手伝わせることが
大切。

「子どもにも飼うことの責任を
負わせることが重要です。
子どもが『めんどくさいから
世話したくない』と言っても、
できることを決めて日課として
やらせるようにしましょう。

親がすぐに助け舟を出すと、
子どもは『最後は親がやってくれる』と
思ってしまうので、
できる限り本人に任せてあげてください」

可愛がるだけでは、
ペットを育てていくことはできません。

子どもの模範になるためにも、
まずは親がペットを飼うことへの
責任ある態度を示していくことが
必要なようです。
(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)