長野・山梨にまたがる赤岳
(標高2889メートル)の山頂に迷い込み、
ツイッターなどで心配されていた黒猫。
26日朝、山荘の関係者らで無事に
保護することができました。
毛づやもよく、健康状態に問題は
なさそうとのこと。
「飼い猫だった可能性もある」
として地元の保健所が保護し、
飼い主を探しています。
大人6人がかりで無事保護
26日朝8時ごろ、赤岳で山荘を営む
藤森周二さんら山荘スタッフが
黒猫を発見。
エサでおびき寄せ、6人がかりで
ケージ内に入れることができました。
黒猫はケージに入ったまま、
晩秋の八ヶ岳の景色を見ながら下山。
すぐに地元の諏訪保健所に
引き渡されました。
また、この黒猫は
オスだったこともわかりました。
ケージは諏訪保健所が
貸し出したもの。
保健所と山荘が協力し合いながらの
保護作戦は無事に成功しました。
藤森さんは「自然の中で生きていた為、
だいぶすばしっこくて保護するのにも
苦労しました。
所管の保健所の協力によりゲージ等が
あったので傷付けずに保護できたことが
幸いです」と喜んでいます。
「想像していた以上に毛づやがいい」
とはいえ、3カ月近くも
標高3000メートルの山にいた黒猫です。
健康状態は大丈夫だったのでしょうか。
諏訪保健所の担当者は
「想像していた以上に毛づやがいい。
元気にお菓子を食べてくれるし
、安心しました」。
保健所は2週間ほどの時間をかけて
飼い主を探し、現れなかった場合は
里親を募集するそうです。
「日頃から何とか処分頭数を減
らしたいと思ってます。
急激な環境の変化で少し気が張って
いるところもありますが、
気の優しい猫なのは確かです。
引き取り手が見つかるように
頑張ります!」と話しています。
藤森さんも「3カ月間力強く
生き抜いた猫です。
今後幸せな家庭に引き取られることを
願うばかりです」と話しています。

赤岳山頂付近に
生息していた黒猫=
赤岳頂上山荘支配人松本慎太郎さん撮影