アメリカの地方議会で可決! 「ペットショップは保護犬だけを」(1ページ目) | トピックス

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2015年09月18日わんちゃんホンポより

「ペットショップで売られる
すべての犬は、シェルターなどの
保護施設にいる犬でなくてはならない」
との法律がアリゾナ州で可決されました。




日本でも、この法律を待ち望む人は
たくさんいます。

でも、可能? 不可能? 

日本の法律や現状から
探ってみたいと思います。

ペットショップでは保護犬のみ販売すべし!
アメリカからの朗報


アメリカではいくつかの都市にて、
すでに同様の法律が制定されて
いるそうですが、フェニックスは
その60番目となったそうです。

このニュースは日本の愛犬家の間でも
話題になり、今もFBなどで肯定的に
シェアされ続けています。

英語ですが、元の記事をご
覧になりたい方向けに・・・↓
http://www.trueactivist.com/arizona-rules-all-dogs-sold-in-pet-stores-to-come-from-shelters/

法制定によって生じた希望


なぜこの法律が制定されるに至ったか。

それは制定に尽力した
フェニックスの女性議員が
明瞭簡潔に語っています。

「アリゾナ州には家族を必要とする
保護犬がたくさんいるのに、
わざわざ他から連れて来る
必要はないでしょう」

他から・・・とは、販売目的で
犬を繁殖させている悪質業者、
すなわち「パピーミル」を暗に
指していると思われます。

パピーミルの縮小、廃業

パピーミルとは「子犬工場」のこと。

「工場」と表現されるくらいですから、
全ては利益優先です。

その劣悪極まりない環境、
繁殖犬達の悲惨な姿は、
これまでも取りざたされて
きましたが、この法律制定によって
パピーミルは縮小、
廃業に向かわざるを得なく
なるでしょう。

シェルターの犬を家庭に!

この法律制定によって大きく
開かれたのが、シェルターに
保護されている犬達の運命。

街中のペットショップで彼らの姿が
オープンになれば、譲渡の可能性が
いっきに広がります。

ひたすら里親の出現を待つだけの
犬が減り、シェルターが常に
満杯という状態も解消されることに
なります。

フェニックスではこれまで
2万3千頭の犬が売られてきた
そうですが、その犬達が全て保護犬に
とって変われば、もはやシェルター自体、
必要なくなる日が来るかもしれません。

日本の現状


様々な里親募集サイトを
見れば分るように、あまりに
保護犬が多すぎる。

全国からの里親募集情報を扱う
あるサイトだけでも、累計約20,000頭の
犬が投稿されています。

保護活動の現場では、
里親募集をかけるには難しい、
深刻なトラウマを抱えた犬、
老犬や病犬など表には出て来ない
犬がたくさんおり、レスキューされる
犬は後を絶たず、全体では一体
、何頭の保護犬がいるのか想像も
つきません。

動物愛護法の改正や、殺処分ゼロ運動、
愛犬家・愛猫家である芸能人達の
活動などにより、日本のペットを
巡る現状に多くの人々の目が向けられ、
「犬を迎えるなら保護犬を」という波が
広がりつつあり、保護犬を家族に
迎える人も増えてきました。

でも、保護犬は減りません。

その背景にあるものについて、
改めて考えてみます。

(つづく)