
警察官3人が犬を射殺した現場
=14日午後1時15分ごろ、
千葉県松戸市
共同通信社
飼い主を襲った犬に、
警察官3人があわせて13発発砲。
防犯カメラが、犬が襲いかかる
瞬間をとらえていた。
午前2時17分、防犯カメラの
画面を右から左に横切る犬。
その1分後、画面右側から
飼い主の男性(71)が現れた。
犬は、男性のもとへ駆け寄った。
犬は、尻尾を振りながら、
甘えている様子だった。
すると突然、犬が飼い主の
左腕にかみついた。
何度もたたきながら、
犬を引き離そうとする飼い主。
犬は、執拗(しつよう)に追いすがった。
14日午前2時20分ごろ、
千葉・松戸市の路上で、
女性が犬にかまれたとの通報があり、
警察官3人が駆けつけたところ、
犬が飼い主に覆いかぶさって、
かみついているのを発見した。
警察官は、制止しようとしたが、
犬が向かってきたため、拳銃を手に、
「撃つので離れてください」と
飼い主に警告。
3人で、あわせて13発撃ったところで
、犬は射殺された。
目撃者は「爆竹みたいなパンパンパンって
いう音がしましたけど、
犬の鳴き声が聞こえたので、
のぞいたら犬が倒れていた」
と話した。
13発の銃弾のうち、
1発は地面を跳ねて、
現場近くの住宅に当たった。
もう1発は、自転車の車輪の
スポークに当たり、
さらに跳ねて、エアコンの
室外機に命中した。
跳弾を住宅に受けた女性は
「流れ弾(跳弾)が、こんなに
壁に穴が開くほど強いということが、
ショックというか、衝撃を受けました」
と話した。
近所の人は「怖いですよね。
警察が撃ったとか言ってましたけど。
警察でも、発砲は怖いと思いました」
と話した。
警察官が撃った13発の
銃弾のうち、6発から8発は
犬に命中した。
それでも、犬の勢いが
止まらなかったため、
発砲を続けた。
今回、飼い主らを襲ったのは、
紀州犬という狩猟犬。
体長およそ120cm、21kg。
近所の人は「ベランダで(犬を)飼って
いるから、前を通っただけでほえるから。
散歩をしているのは、
見たことがない」と話した。
事件の前日にも、
18歳の男性の右腕にかみつき、
そのまま行方不明になっていたため、
飼い主が行方を捜していた。
飼い主のほか、現場近くにいた
23歳の女性も襲われ、
左腕に軽傷を負っている。
松戸署では、
「拳銃の使用は適正な判断」
としている。
映像はこちら

紀州犬(参考写真)