広島県神石高原町、犬の殺処分ゼロをめざし5000万円の資金調達に成功 | トピックス

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2015.7.6world pet newsより

広島県・神石高原町
(じんせきこうげんちょう)は、
「2020年までに犬の殺処分ゼロを
めざす活動」のガバメントクラウド
ファンディング(※)を実施。

89日間で、目標寄付金額の5000万円を
上まわる5553万3000円を集めた。

支援人数は2763人にのぼった。

 ガバメントクラウドファンディング(GCF)
とは、政府や地方自治体が行うクラウド
ファンディングのこと。

すべての寄付がふるさと納税の対象になる。

プロジェクトオーナーはすべて自治体のため、
安心して参加できることがメリットだ。

 もともと神石高原町は、同町のNPO法人
ピースウィンズ・ジャパンが運営する
「ピースワンコ・ジャパン(PWJ)」
とともに、犬の殺処分ゼロのための
仕組みを構築してきた。

殺処分前の犬や捨て犬を保護し、
獣医師による診察や、
ドッグトレーナーによるしつけの後、
新しい飼い主を探す活動をサポート。

神石高原町としては、すでに犬の
殺処分ゼロを達成している。

 しかし広島県全体で見ると、
残念ながら2011年には犬猫の殺処分数で
ワーストを記録してしまっている

。PWJは大きな目標をかかげた。

まずは2016年までに広島県内の犬の
殺処分をゼロに。

そして東京オリンピックで世界中から
人が集まる2020年までには、
日本の犬の殺処分をゼロにする、
というものだ。

 この目標を達成するには、
犬の養育費・医療費、施設の建設費、
人件費などの多額の運営資金が必要に
なる。

そこで神石高原町は、GCFという手法に
着目した。

株式会社トラストバンクが運営する
ふるさと納税ポータルサイト
「ふるさとチョイス」を活用。

ふるさと納税制度の使い道のひとつに、
PWJの活動を指定できるようにしたのだ。

結果として、目標の寄付金額を上まわる
5553万3000円の資金調達に成功した。

 「2020年まで日本の犬の殺処分ゼロ」を
実現するには、継続的な活動が欠かせない。

税金の使い道を、納税者自身の意志で選べる。

このふるさと納税制度を活用して、
今後も支援者に継続したサポートを
求めていくそうだ。



納税者の意志を反映できるGCFに
注目が集まっている