三重県が放したツキノワグマが近づく
恐れがあるとして、
岐阜県海津市教育委員会は24日、
山麓(さんろく)に近い幼稚園や
小中学校などに通う子ども1277人に
クマよけの鈴を貸与したと発表した。
海津市は三重県がクマを捕獲した
同県いなべ市と隣接している。
クマには発信器が取り付けられており、
両県境の山中を行き来していることが
確認されている。
鈴の貸与は、海津市南濃地区の幼稚園、
認定こども園、小中学校が対象。
直径約3センチで、ひもの先に金具が
つけられ、ランドセルやベルトに
引っかけて使用する。
1個572円。市はこれまで保護者に
登下校時の送迎を要請するなどの対策を
取ってきたが、負担軽減の一環として
貸与を決めた。
横井信雄教育長は
「これで安全が担保できたわけではないので、
地域の皆さんの見守り活動の継続も
お願いしたい」と話している。
【山盛均】

岐阜県海津市が子どもたちに配布した
クマよけの鈴=海津市提供