5月21日朝日新聞デジタルより
© 朝日新聞 臭気選別の審査会に挑んだ
トイプードルの「ポッキー」=天童市田麦野
山形県警の嘱託警察犬を選ぶ審査会が
19日、天童市田麦野で開かれた。
シェパードやラブラドルレトリバーなどの
大型犬に交じって、トイプードルが初めて
参加。
集まった32頭が日頃の訓練の成果を
競った。
審査内容は足跡の追跡、人物の
捜索・救助と、臭気選別の3科目。
合格した警察犬には6月上旬に通知が
届き、県警本部長から1年間の嘱託を受けて
県内の事件や事故の捜査を手伝う。
10メートル先の5枚の布をかぎ分ける
臭気選別には、酒田市のトイプードル
「ポッキー」(オス、5歳)が初めて挑戦。
選別を放棄して走り去ってしまう犬もいる中、
4回中3回的中させ、会場からは
「大したもんだ」と拍手が起きた。
指導手の阿部良一さん(59)は
「予想以上にできたと思います。
自信はなかったけれど、うまくやって
くれてよかった」と胸をなで下ろした。
生後2カ月のころにトイレのしつけから
始めるうちに「愛玩犬なのにおりこうな
子だな」と感じ、昨年8月から警察犬用の
訓練に取り組んだばかり。
普段はとっても甘えんぼうだが、今では
「シェパードにも引けをとらないくらい
優秀」という。
飼い主の柴田淳一さん(67)が車いすで
移動する時、いつもぴったり脇を離れないと
いう。
柴田さんは「よくやった。胸がいっぱいです」
と頭をなでてほめていた。
(多鹿ちなみ)