2015年4月10日03時00分朝日新聞デジタルより
札幌市保健所は9日、昨年度に市内で
収容した犬の殺処分数がゼロだったと
発表した。
統計がある1972年以降、初めて。
猫も最も少ない534頭だった。
同保健所によると、昨年度の犬の
収容数は301頭。2007年度の718頭
から年々減少している。102頭が飼い主
の放棄で、199頭が迷い犬などの保護
だった。
飼い主に返還するか、第三者に譲渡し、
殺処分数はゼロとなった。
動物愛護団体の活動が増えて成犬の
譲渡が増えたことや、12年の
動物愛護管理法の改正により、
自治体が販売業者からの引き取りを
拒否できるようになったことで放棄数が
減ったことなどが要因だという。
猫の収容数は1306頭で、そのうち
飼い主の放棄は377頭、野良猫など
飼い主が不明な猫が929頭だった。
殺処分数は昨年度に続き1千頭を
下回った。
殺処分の対象になる離乳前の猫が
収容されることが多いが、
動物愛護団体が譲渡できる大きさに
なるまでボランティアで育てる取り組みを
しており、処分数が減ったという。