日刊テラフォー2015年04月07日 より
エジプト・カイロで、5年間も駅の壁の
中で生きていたネコが、ようやく救出
された。
(画像:Mirror)
ネコのビソは、2010年に、地下鉄の壁に
開いていた穴から、中に入り込んだと
考えられている。
当時ビソはまだ子ネコだったので難なく
穴を通り抜けられたのだが、
成長してしまい、穴から外に出られなく
なってしまったようだ。
ビソが壁の中で5年間も生き延びられた
のは、ある男性が毎日食べ物と水を
与えていたからだ。
この男性は、2011年の革命により
カイロがカオス状態にあった時ですら、
ビソにエサを与えに駅にやって来てい
た。
一度、何とかビソを助け出そうとした
こともあったが、その時はビソが怖がって
壁の内側から遠くへ逃げていってしまった。
壁を壊してしまえば簡単なのだが、
エジプトの法律で、それは公共物破損に
当たるため、できなかった。
だが、ビソの写真がFacebookにアップ
されると、動物愛護団体の目に留まり、
この度ようやく救出されるに至った。
救出には、建設作業員等が呼ばれ、
5時間掛かった。
ビソはやはり怖がって壁の穴の近くには
寄ってこなかったので、一人の作業員が
穴の中に入り、ビソを連れだした。
ビソの恐怖は相当なものだったようで、
壁の外へ出されるやいなや、作業員の
手から飛び出して、そのままいなくなって
しまった。
ずっとビソのエサを与え続けていた
男性は、ビソの行方を追っている。
【記事:りょーこ】
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