トピックス

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身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

私たちは、犬猫の殺処分ゼロを目指す活動と、

「生き地獄」で生きている子達を救う活動をしています。

 

アイドッグ・レスキュー隊 


 HP  「活動日記」

2025年12月17日 まいどなニュース

 

私財を投げ打ち、不遇な動物たちを保護・終生飼養する活動を約30年続けている特定外来生物飼養許可施設「一般社団法人 ワニガメ生態研究所」(@kanameogino)の所長、荻野 要さん。

 

【ビフォー】保護直後のピットブルテリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)のオス、エースくん。両膝に疾患があり、「拒食状態」で被毛に艶がなく心を閉ざしてイライラしていた。そして今は……(画像提供:一般社団法人「ワニガメ生態研究所」)(まいどなニュース) 

 

【アフター写真】今の犬さん「ねえ、何して遊ぶ?」って感じに 

 

荻野さんのもとには、人間の身勝手で輸入され飼育放棄されたワニやワニガメ、カミツキガメなどの特定外来生物や、ドゴ・アルヘンティーノやカネ・コルソなど、一般では飼養が難しい保護犬、保護猫たちがのびのびと暮らしている。 

 

そんな荻野さんが、「引き取ったころのエースと今のエース」 というつぶやきと共に、約5年半前に引き取った闘犬種、ピットブルテリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)のオス、エースくんのビフォーアフター写真をX(旧Twitter)に投稿。 

 

たっぷりと愛情を注いでくれる「とーちゃん」(荻野所長)のもとで暮らすうち、別犬級に変貌したエースくんに驚きの声が殺到した。

「自分は捨てられたんだ…」

「心が穏やかになると顔つきも全然違う」 

 

「毛艶もお顔も別犬さんですね」 

 

「愛されてるんだろうなあということがよくわかってとてもいい」

 

「(瞳が)キュルンとして若返りましたね!」 

 

「左は『お前誰やねん?触んな!』右は『ねえ、何して遊ぶ?』って感じ」 

 

「ずっときつかったんだろうね」 

 

荻野所長がエースくんを保護したのは、2020年の7月。 

 

「『知人が家庭の事情で飼えなくなって困ってる』と友人から頼まれたのが保護のきっかけでした。エースはまだ1歳になっていませんでした」(一般社団法人「ワニガメ生態研究所」荻野さん) 

 

艶のない被毛と険しい表情で写る保護直後の画像からもわかる通り、引き取った当時のエースくんは心を閉ざし、「拒食状態」だったそうだ。 

 

「獣医師の診断によると、両膝に先天性の病があり、その痛みが原因で食べなかったのだろうとのことでした。すぐに両膝の大手術をしました。痛みと空腹、そして何より『自分が捨てられた』と自覚してからは、5年半前の写真のように目じりがつり上がり、イライラしているような状態が増えました」(一般社団法人「ワニガメ生態研究所」荻野さん)

保護動物と向き合う際の心がけ、とは?

荻野所長のもとにいる保護犬たちは皆、エースくんと同じような境遇や事情で引き取られたガードドッグや猟犬種。 

 

「『手に負えないから依頼される』わけなので、どの犬も普通の大型犬ではありません。人を襲ったコもいたので、毎回命懸けで向き合っています。大型の闘犬や狩猟犬、ガードドックは頭がいいですから、『自分が飼い主から見放された』と自覚すると、目の奥が濁り、心を閉ざし、気性が荒くなります。そのコたちと向き合うのですから『命懸け』は当然ですね。 

 

実際は爬虫類にやられた傷も多々ありますが、両腕だけで150針くらいは縫っています。保護動物と向き合う上で気を付けているのは、『殺されないようにすること』です」(一般社団法人ワニガメ生態研究所」荻野さん) 

 

心から信頼できる飼い主「とーちゃん」(荻野所長)のもと、保護犬仲間と楽しくじゃれあいながら6歳になったエースくん。 

 

「今ではいちばんのお利口さん」というエースくんだが、それでもパワーやエネルギーはやはり闘犬種の「ピットブル」。気を抜かずに向き合うことを心がけているそうだ。 

 

※一般社団法人「ワニガメ生態研究所」は私設の特定外来生物飼養許可施設です。一般公開(見学・訪問)や動物の展示・販売、一時預かりなどは一切行われていません。 

 

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)

2025年12月19日 ねこのきもちWEB MAGAZINE

 

2030年3月までに、とゴールを定めて「人とペットの共生するまち・なごや」の実現に向け数々の取り組みを推進している、愛知県名古屋市。5年後、どのような成果が生まれるのかが注目です。重要な使命を担う「名古屋市動物愛護センター」では日々さまざまな挑戦と模索を重ねています。 

 

「にゃごラーレ」の猫飼育室。この施設では最大160匹の猫を収容でき、長期にわたる飼育も可能。治療室も完備している(Benesse Corporation)

 

【写真】管理棟にある手術室。不妊手術から治療まで、獣医師の資格を持つ職員が対応し、譲渡につなげている。また、ミルクが必要な幼齢猫を職員の手で育てている 

 

*記事内容はすべて2025年6月1日現在のものです。

2030年3月を目指し3つの目標を推進中

2020年、「名古屋市人とペットの共生推進プラン」が策定されました。それは「人とペットの共生するまち・なごや」を目指し、「動物の命を尊重する気運が醸成されている」「犬猫などのペットによる危害・迷惑が少ない」「犬猫の殺処分ゼロが達成・維持されている」の3つの目標を2030年3月までに実現する、という計画です。 
 
「人馴れ部屋」は入室できる職員も限定し、攻撃性の高い猫を人の手で触れるようになるまで時間をかけて訓練していく(Benesse Corporation)
 
「『殺処分ゼロ』については、犬は2016年度に達成していますが、猫は昨年度22匹でした。2015年度は705匹でしたのでかなり削減できていますが、残りの約20匹が難しい問題です。たとえば、治癒の難しい感染症を患った猫や大ケガで寝たきりになった猫など、苦痛を伴ったまま生き続けることが本当に幸せなのかと葛藤するところもあるのです。でも、重大な感染症や交通事故に見舞われるのは外猫がほとんど。だから、外猫の数を減らすことが重要で、TNR活動※や地域猫活動に力を注いでいます」(名古屋市動物愛護センター所長の山岸純二郎さん)。
 

なお、以前は攻撃性の高い猫も殺処分の対象になっていたそうですが、今は命をつなげられるように。2022年に完成した猫の飼養施設「にゃごラーレ」の専用ルームで、半年などの長期にわたって根気強く人馴れトレーニングを行っています。 

 

※外猫を捕獲(Trap)し、不妊手術を実施(Neuter)したのちに元の場所に戻す(Return)活動。

課題解決に挑む日々

愛護館にある成猫を紹介する部屋。現在センター全体では約100匹の猫を収容しているが、毎年、数件ずつ発生する多頭飼育崩壊により一気に増えることも(Benesse Corporation)
 
名古屋市では、TNR活動と地域猫活動のそれぞれに対して支援制度があります。「TNR支援事業」は、メス4000円、オス2000円の自己負担額で外猫の不妊手術を受けられる助成制度です。「地域猫活動推進事業」はTNRをしたあとも、食事やトイレの清掃など、猫の管理を続ける活動の支援制度。活動グループづくりを促進し、地域の合意形成を得るための支援を行います。この場合、不妊手術は全額を補助。近隣住民の理解と協力のもとで地域猫活動が広まっていけば、人と猫がともに暮らしやすい街へと近づいていくはずです。 
 
「TNRや地域猫活動により年間約4000匹の不妊手術をしています。結果、繁殖を抑制できているようで、名古屋市動物愛護センター(以下、センター)の乳飲み子猫の収容数も年々減少傾向です。また、こちらに収容された猫については、原則としてセンターの獣医師が不妊手術を行っています。小さな子猫を譲渡する際には、指定動物病院で不妊手術(無料)とワクチン接種(補助)を受けられる診療券を渡しているんですよ」。ちなみに、ワクチン券は成猫や成犬を譲渡する際にも渡しているとか。
 
一方、今一番の課題を聞けば、センターへの引き取り依頼が減らないことだそう。「とくに高齢者や多頭飼育の飼い主の問題が深刻で、飼えなくなる前にSOSに気付ける仕組みがつくれないかと社会福祉の分野とも連携しながら模索しています。これは猫の問題ではなく人の問題。だからこそ、社会全体で向き合うことが大切です」 
 
出典/「ねこのきもち」2025年8月号『猫のために何ができるのだろうか』 
写真提供/名古屋市動物愛護センター 
取材・文/野中ゆみ  
 
※この記事で使用している画像は2025年8月号『猫のために何ができるのだろうか』に掲載しているものです。

2025年12月15日 テレビ愛媛

 

 

病院にいながら動物園へおでかけ。愛媛県東温市内の病院と砥部町の「とべ動物園」を15日にオンラインでつないで、入院中の子どもたちが動物園を探検しました。 

 

愛媛大学医学部附属病院の小児病棟に生配信されたのは、とべ動物園のリアルタイムの様子です。 

 

この取り組みは、病院から出られない子どもたちに前向きに治療に臨んでもらおうと、「えひめ臓器移植推進財団」が企画。4回目の今年は0~19歳までの19人が2択クイズなどに挑戦しました。 

 

クイズでは「キリンの舌の色」などが出題されたほか、子どもからレッサーパンダの好物を問われると、飼育員が「普段のご飯は竹の葉っぱ」と答えていました。またカバが大きな口を開ける姿も見て驚いていました。 

 

病院の看護師は「リフレッシュにもなっただろうし、退院してやりたいことが増えたとか、そういう思いができたらいい」と話していました。

2025年12月18日 南海日日新聞

 

 鹿児島県大和村は17日、神奈川県の麻布大学(村上賢学長)生命・環境科学部と包括連携協定を締結した。同大がアマミノクロウサギのロードキル(交通事故死)問題や野生動物による農作物被害対策などの調査研究を推進し、その成果を村へ還元するなどして、人と動物の共存や地域社会の持続的発展を目指す。

 

包括連携協定を結んだ大和村の伊集院幼村長(右)と麻布大学生命・環境科学部の伊藤彰英学部長=17日、鹿児島県大和村(奄美の南海日日新聞)

 

  調査研究は同村のアマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)を拠点に、島根県の美郷町にある同学部フィールドワークセンター長の江口祐輔教授を中心に実施する。くるぐるの豊田英人獣医師が同大学獣医学部出身である縁などから、連携協定が実現した。

 

  江口教授は島根県での成功例を基に、村の課題をヒアリングした上で野生動物の行動調査を行い、解決へ向けた動きを地域と連携して実施する予定。最終的な目標は、村民が野生動物との共存について理解し、自身で問題解決方法を実践できるようになること。

 

  協定締結式は大和村防災センターであり、村の関係者ら約30人が出席。伊集院幼村長と伊藤彰英学部長が協定書に調印した。 

 

 伊集院村長は「世界自然遺産登録から4年半が経過し、今後の取り組みが課題となる中、今回の協定締結が大和村だけでなく奄美大島全体の先行事例となることを期待する」と述べた。

 

  村上学長は「アマミノクロウサギなどの希少固有種の動物行動学的研究や生態管理、ロードキル対策、農作物被害対策などに取り組む。この連携は学術研究、人材育成、産業振興、教育・文化の振興など多岐にわたる。大和村の魅力向上にも貢献できると確信している」と意気込んだ。

2025年12月17日 市民タイムス

 

 保護犬や保護猫の長野県内の殺処分ゼロを目指して、動物たちの命や幸せを守る活動を支援する冠基金「信州犬猫愛護CoCo(ココ)基金」が本年度設立された。県みらい基金松本事務所(松本市島立)が県内在住の男性から寄付された1億2500万円を原資に立ち上げ、資産運用の収益によって、犬猫の保護活動に取り組む団体を助成していく。初年度の助成対象団体を今月末まで募集している。

 

冠基金設立のきっかけとなったココ(手前)(市民タイムス)

 

  みらい基金が資産運用で助成に取り組むのは初めて。年間300万円程度の収益を見込み、1団体あたり30万円、毎年10団体程度に助成金を交付していきたい考えだ。助成対象となる活動は▽犬猫の保護・収容▽譲渡会開催▽不妊去勢手術▽迷子動物の保護・捜索▽適正飼養・動物福祉のための啓発活動―などで、県内を活動拠点とし、県の公共的活動応援サイト「県みらいベース」に登録した団体であることを条件とする。

 

  寄付した男性は4年前に、飼育放棄された犬を引き取り家族の一員とした。犬との暮らしは「想像以上に喜びに満ち、この喜びをもっと多くの人に届けられたら」との思いを強くしたという。犬をはじめとした県内の動物福祉の向上に役立つことを願い、基金名には愛犬の名前「ココ」を冠した。松本事務所は「寄付者や支援団体の命に対する思いの深さを感じる。息長く助成を継続していきたい」としている。

 

  助成団体は来年1月の審査会を経て2月に決定する。申請方法は県みらいベースウェブサイト、問い合わせは松本事務所(電話0263・50・5535)へ。